2024年1月11日(木)より、「所蔵品展 日常にみる非日常」が企画展示室にて始まりました。

 

 

 

 

四年前、世界中を死の恐怖に陥れたコロナウィルスは、もはや未知の脅威ではなく、今ではウィルスと共生することは、私たちにとって日常になりつつあります。

 

 

 

 

しかし遠い異国の地で起きていた戦争や惨事はどうだったでしょう。

 

 

 

 

ロシアのウクライナ侵攻やハマスのイスラエル攻撃は、その惨状に心を痛めることはあっても、

日本で似たような事が起こりうるかとなると、非現実的なものだった気がします。

 

 

 

 

 

 

ところがここ日本でも、2024年は新年より能登半島地震、羽田航空機事故と続き、大波乱の幕開けとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

安穏と暮らしていた私たちは、大災害・大事故はいとも簡単に日常を覆すという現実をつきつけられた気がします。

 

 

 

 

 

さて、今から約100年前、二十世紀前半は戦争と革命の時代でした。

全世界において非日常が勃発することが日常と化し、日本でもほとんどの人が激動の渦にのまれ、

戦後はそれが原動力となり多くのものが創造されていったのです。

 

 

 

 

 

それはまたアートの世界も同じで、前衛的・実験的な表現が次々と誕生しました。

 

 

 

 

 

いつコインの表裏が逆転するか分からない、日常と非日常が背中合わせの日々。

それは二十一世紀になった今までも、さほど変わっていないのかもしれません。

 

 

日常がいつ失われるかも知れない混沌とした中で、画家たちは何を切り取って描くのか。

 

続いていく日常か。 それとも非日常により変わらざるを得なかったものか。

 

 

 

 

ご来場の上、是非、ご覧ください。!