池田20世紀美術館は、来年、開館50周年を迎えます。

 

開館以降、200回以上の企画展や所蔵品展の開催を続け、当初合計559点ほどだった所蔵作品も次第に増え、現在では約1500点ほどまでになりました。

2024年10月21日(月)より「開館50周年記念 50年の歩み展 PART1/PART2」と題しまして、当館所蔵企画展作家の作品を展示しております。

1975年から2000年までの企画展の作品を展示したPART1は先日12月17日(火)で終了いたしました。

 

12月19日(木)より「50年の歩み展 PART2」(3月4日まで)を開催しております。

展示された38点の作品は、2001年から2024年までに開催された企画展に展示されたものです。

 

 

 

 

20世紀を通じてアートは大きな変遷を遂げましたが、21世紀に入り、デジタルアートやインスタレーション(音、光、空間など)がもたらす新たな発見に心を躍らせる機会が増えました。

一方、古代から受け継がれてきた絵画や彫刻というメディウムもまた、時代やテクノロジーを超え、不変の芸術的価値を保ち続けています。

 

 

 

 

 

 

 

絹谷幸二『少女伊都の像』 

当館所蔵品では珍しいフレスコ画の手法で制作された作品。当館開館と同じ1975年に誕生した作品である

 

 

横尾忠則『美術館-富士とキリン』

正面から見た当館外観と、常設展主力展示のひとつである「キリン」が描かれている。

 

 

 

田﨑昭作『シルクロードの乙女』(《釈尊記》より)

仏教的主題をテーマに、人間礼賛と生命力謳歌、エロスとエスプリ讃仰を描いている。

 

 

 

六田知弘の『ビムベトカ岩窟群』

ひたすらに壁を撮り続け、その記憶を辿る。 本作はインド・石器時代の壁である。

 

 

 

石井武夫『祭りの宵』

親友の自殺、娘を脳腫瘍で亡くすなど、現実の悲劇を乗り越えようと、1975年より無個性・無表情のダミー人形に不穏・不安な感情を封じ込めたが、近年の作品は本作のように明るさを増している。

 

 

 

佐藤泰生『竜宮の使い』

ユーモラスな仕草でガラスの向こうの魚たちを眺める人々。見られている魚たちもどこか楽しそうである。

 

 

 

小杉小次郎の『マ・ヴィ 74』

人生における幾つもの印象的な瞬間を切り取って描いた作品。右上に当館(「20」)も描かれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

新世紀を迎えてから本年までに、当館企画展で展示された作品たちの中から、選りすぐりの38点を展示いたしました。

生命の息吹・律動を感じていただける個性豊かな展覧会になっております。

 

 

 これまで歩んできた池田20世紀美術館の企画展の歴史とともに、お楽しみいただければ幸いです。

是非、皆様お誘いあわせの上、お出かけ下さい。