去る3月29日、当館にて「大津英敏展―家族へのまなざし―」のオープニングレセプションを開催いたしました。約100名のゲストの皆様をお迎えし、和やかな雰囲気の中、華やかなひとときを共に過ごすことができました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、当館の理事長・山内幸夫氏より挨拶があり、大津英敏先生への感謝と、記念すべき展覧会開催への思いが述べられました。

 

 

 

 

その中で、当館の創立者である池田英一氏やニチレキグループ株式会社の紹介、そして1975年という年の出来事として、エリザベス女王の初来日や第一回先進国首脳会議、新幹線の岡山~博多間開通などに触れられました。

 

 

 

 

続いて、女子美術大学名誉教授であられます、洋画家の入江観先生からもお言葉をいただきました。入江先生は現在90歳、大津先生の東京藝術大学時代の大先輩にあたります。

 

 

 

 

かつて大津先生の個展をご覧になった際に「才能」の存在を実感されたエピソードは非常に印象的でした。また、入江先生は、大津先生の作品における厚塗りでありながら、薄く見えるパステル調の優しい色調についても触れ、作品が持つ独特の技法と魅力を称賛されました。

 

 

 

 

 

さらに、当館理事であり洋画家の小杉小二郎先生からのスピーチが続きました。小杉先生は今回の展覧会の立役者であり、大津先生とはパリ時代からのご友人として50年近く親交を深めてこられたとのことです。

 

 

 

 

 

 

そして、主役である大津英敏先生からも皆様への感謝の言葉が述べられました。先生はこれまでに幾度か当館を訪れ、今回の回顧展開催を長年の夢とされてきたことをお話しくださいました。

 

 

 

 

 

また、家族への愛情や、家族との絆をテーマに描かれてきた先生の作品で、幾度とモデルになられてこられました二人のお嬢様、ご子息様、お孫様にもご登壇いただきました。

 

 

 

 

 

 

その後、展示室からエントランスホールへと移動し、日本画家で東京藝術大学名誉教授の中島千波先生より乾杯の挨拶が行われました。

 

 

 

 

 

 

中島先生と大津先生の長年の友情や、同じ鎌倉に居を構えられていたというエピソードも紹介されました。また、大津先生からは平山郁夫先生にまつわる思い出も披露され、場が一層和やかに盛り上がりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

終始温かい交流が続いたレセプションは、盛況のうちに幕を閉じました。

 

次回は5月24日、ギャラリートークを開催予定です。ぜひお楽しみに!