人生はサーカスのようだ、と語るシャガールにとって曲芸師やバイオリン弾きや踊り子や動物たちのパレードは、愛すべき題材であった。人間の喜びも悲しみも融け合って青一色になった空間に、サーカス団はみんな無重力状態になって花やかなパレードをくりひろげている。この現実と夢とが、まざりあう不思議なパレードを演出しているのは、色彩とフォルムの愛の魔術師シャガールなのである。