2025年1月は、マルク・シャガールの作品です。
「ダフニスとクロエ」 1960年 リトグラフ 54.0×38.0㎝
現在、この作品は当館収蔵庫にあります。今後、当館で行うテーマに沿った企画展で紹介していきます。

 

 

 

 

マルク・シャガール(1887年-1985年)

 

《愛の画家》《色彩の魔術師》として知られるフランスの画家。ロシア帝国、ヴィテプスクのゲットー(ユダヤ教徒居住区)に生まれ育った彼の作品は、ユダヤ人のルーツと民俗伝統に根ざした詩的かつ具象的な表現で知られる。1910年よりパリに移り、モンパルナスの芸術家コロニー〈蜂の巣〉に住む。モディリアーニ、レジェなどの画家や、アポリネールら詩人だちと交友。エコール・ド・パリの「七星」の一人となる。1914~22年の帰国中、ロシア革命を体験する。その後、パリに戻り、1937年にフランス国籍を取得。第二次大戦中はアメリカに亡命、1947年に帰国。晩年も精力的に、ステンドグラス、絵画、モザイク、タピスリー、舞台作品など多くの作品を制作した。本作は、リトグラフ版画集「ダフニスとクロエ」(1962年)に収録された作品である。1985年3月28日、サン=ポール=ド=ヴァンスの花に囲まれた自宅でこの世を去る。97歳だった。