樹々は赤く色づき始め、アスファルトには落ち葉の絨毯。

 

 

 

天気のいい午後は、まだまだ暑さも感じますが、自然はすっかり秋の装いです。

 

さて、オープンスペースとして、来客中などで使用している時以外はどなたでもご自由にお入りいただける当美術館の館長室。

こちらの窓からは天気のいい日、富士山を眺めることができます。

 

10月は暦の上では秋ですが、初旬の窓の外の富士山はまだ黒い岩肌で夏山の風情。

(黒い富士山も、それはそれで乙なものではありますが...)

 

ところが、一週間ほど前の大雨の翌日の朝、雲一つない澄み切った青空に、ついに現れました!

 

冠雪した富士山です。

 

 

 

天気が良くても雲に隠れて見えないこともありますので、こんな風に綺麗に見える朝は幸先いいですね。

 

 

ところで、こちら館長室には一時的ではありますが、木彫りの彫像が2体置かれています。

 

 

 

 

こちらは10月10日まで開催されておりました企画展「前島秀章展―時空を超えた木彫芸術―」にて展示されていた作品で、作家の前島先生よりご寄贈いただいたものです。

 

 

そのうちの1つが「古事記」にある神話「因幡の白兎」をモチーフとしたもので、白い兎を抱く大国主命(おおくにぬしのみこと)の彫像です。

 

 

 

 

白うさぎをいたわる大国主命の慈愛の笑みを見ていると、こちらまでほっとして癒されてしまいます。

 

大国主命といえば縁結びで有名な出雲大社の御祭神です。

それから七福神の大黒様としても知られていますね。

 

ちょうどこの彫像が館長室に置かれるようになって少し経った頃、初冠雪後の富士山が頭を覗かせていました。真白な富士と、この愛らしい神様を交互に見ていると、益々いいことがありそうな気がしてきます。

 

今後こちらの彫像は館内に展示する予定ですが、富士山とのコラボが見られるのは、今のうちだけかもしれませんね。

近い内にお出かけの場合は、是非、館長室にお立ち寄りください。