職員が試し書きの用紙を取り替えようとしたところ、電車が2本描かれておりました。
ペンと紙は、このように様々な線を表し何かを伝えることが出来ます。

 

当館の所蔵する作品の中で、一見落書きにも見える作品をペンで描くジャン・フォートリエという作者がおります。
描写部分のみですと、そのほとんどがA4にも満たない小さな作品です。
彼の色遣いや線の描き方には戦時中の経験からか、ある種独特な「暗さ」「非情さ」が表現されています。
戦前と戦後で作風が大きく変わった芸術家の一人です。
直近ではまだ展示予定はございませんが、今後の企画展示の際に展示する場合がありますので、その時はぜひお越しください。