小灘一紀は、1944年、鳥取県境港市生まれ。金沢市立美術工芸大学彫刻科専攻卒。出雲神話のふる里、山陰地方で育った小灘は、日本人から神話が消えようとしていることを危惧し、20年前から古事記を絵画化し続けています。

時代の流行に流されることなく、その一途な姿勢の絵画は、改組新第4回日展で内閣総理大臣賞受賞。2023年には日本芸術院賞等を受賞するなど多くの評価を受けています。全国各地での神話展を開催、また、韓国済州道との神話を通しての交流展等の文化活動などが評価され、大阪府知事賞、堺市文化功労者として表彰されています。

作品は、確かな描写技法と大胆な筆致で、物語の場面をリアルかつ幻想的に描こうと模索しています。今展は、小灘の近年の作品を中心に約50点を一堂に展示いたします。

日本人の魂の根源を「古事記」に求める旅をお楽しみください。

・現在日展理事、日洋会理事長